オペラ歌手さんから聞いたお話。
発声練習の前に
準備として
あるトレーニングをしていたそうです。
あまり詳しくは説明してくれなかったのですが
自分の体の筋肉全体をリラックス
とか
頭の中をクリアにするとかのようなお話でした。
イメージですが
ちょっとヨガっぽくも
瞑想っぽくも取れるような…
そのトレーニング後に出た声がなんと
ものすごく低い
男性のような声だったそうです!!
まだ若かった頃の事件らしく
ソプラノを歌っていた彼女には
自分の声と認識できなかった…。
自分の声は女性らしくあるべきで
その女性らしい声が好きだった
彼女にとっては
そのトレーニングセッションで
突然出た声は
「え?誰の声?」
と思ったほどだったらしいです。
そしてその声を自分で聞いて
ハッピーじゃなかったと…
別の自分を発見してしまった…
そこから新しい自分探しも始まった
人生の転換期にもつながり
メゾソプラノへの転向
そして離婚も。
自分で気づかなかった
何かが見え始めた瞬間だったみたい。
彼女のお話に共感できました。
人間って誰でもいろいろなを面を持っていると思う。
そしてそのどれも自分
全ての自分を受け入れるのは難しくても
全ての自分を知るのは生き方を考えるときに有効。
ダンサーという職業は
命が短い
だからこそ
自分の中にいる
いろんな自分に会っておくのは大切。
なかなか認めたくない部分も
あるかもしれないけれど
自分を客観的に見てみるのも
良い勉強。
そしてアーティストとしての
成長にも役に立つかもしれません。
写真:プラハ チェコ