キャスティング
オーディション
…ダメだった。
でも気持ちを強く持って
前進しなくては…
そんな事は分かっているけど
難しいですよね。
オーディションや
キャスティングで
何とも不公平に感じる評価に
ダンサーとして
1: どう考える
2: どう対応する
3: 何をする
のが良いのかをお話しします
と予告しました。
今回はそちらです。
目次
個性は万人に受けない?
では個性のお話しをしました。
個性のあるダンサーが求められると。
ただ個性は時として逆効果
にもなります。
え?
…散々個性の大切さを話した後で…
今更ですよね。
わかりにくくてごめんなさい。
例を書いてみますね。
アイスクリームの
ストロベリーチーズケーキ
=自分/あなたと仮定します。
残念ながら
ストロベリーチーズケーキの味を
美味しいと感じない人もいます。
そもそもアイスが好きでなくて
もう少し軽めのシャーベットや
ジェラート派もいますよね。
個性を味の好みと考えると
万人に受けない
可能性があるのが想像できますよね?
皆に受け入れて欲しい自分の個性。
そうもいかない場合があります。
アーティストが生きる世界は
そんなもんです。
世界中の人が全員
ゴッホの絵を好きなわけではない
モーツァルトの音楽を
皆が好むわけではないのと同じです。
建設的に考える
でも選ばれなかったとき
悲しくなってしまったり
自分を否定してしまったり
…人間ですもの、ありますよね。
そんなとき、感情的になるのは
あまり役に立たないので
どう考える→ 事実を受け入れる(Accept)
相性が悪かったんだ。
それだけ。
「何でだろう?」は探さない、考えない。
だってダンスの世界では感覚的な決断が大部分なんですから。
きっとディレクターは
ストロベリーチーズケーキ(自分)ではなく
チョコファッジを探してたんんだ!
どう対応する→アナライズ (Analyse)
選ばれた人を分析してみる。
良いところを見つけて
考えてみる。
真似るんじゃないです。
自分との違いを見つける事により
自分自身の立ち位置が分かりやすくなる。
あ、やっぱりチョコファッジだ
自分とは違う良さがある
その違いを理解する
でも比べる必要はありません!
わかってるけど
難しいと言われそうですが…
比べてしまうのが避けられないなら
自分を過小評価しない!
ストロベリーチーズケーキ
好きな人たくさんいます!
でも今じゃなかっただけです。
「そうかぁ、最近寒いから
濃厚なチョコファッジが
美味しく感じたのね」でOK!
どう行動をする→リサーチ (Resaerch)
自分の個性を伸ばせるバレエ団や
振り付け家の作品を多く持つカンパニーを探す。
自分の可能性をどこならばいかせるのか。
ストロベリーチーズケーキ(自分/あなた)の良さが
一番光るのはどういう場合なのか
A ヨーグルト系あっさりアイスとのコンビ?
B ナッツ系こってりアイスとのコンビ?
C フルーツ系ジェラートタイプとのコンビ?
仮にAだとしたら
ヨーグルト系と思われる
カンパニーや振り付け家を探し
徹底的に研究する。
そこのレパートリーなどを
たくさん勉強すると、
オーディションの時に
ビックリする事が減りますから
有意義に動けます。
↑「勉強する」は
振付を覚えるではありません。(しても害はないけど!)
スタイルや雰囲気を学ぶ意味です。
まとめ
多くの欧米のダンサーさん達は
個性のないダンサーなんて
つまらないと言います。
「I don’t want to be same as others!!」
(他人と同じなんてやだー)
という人達ですから!
あまり目立たない
個性を押し出さない美学がある日本の文化とは
少し違うかもしれません。
でも個性をアピールするということは
厚かましいのとも違います。
自分を一人のアーティストとして
ユニークな個性として尊重し
自信を持って毎日に臨む。
他人の意見や評価に左右されない。
そんなの無理だよって言葉が聞こえそうですが…
自分にそれを言い聞かせる事ができるのと
できないのでは違うと思います。
オーディションに受からなかった
狙っていた役にキャスティングされなかった
=やっぱり私はダメなんだ
ではなく
=今回は求められていたタイプ/キャラではなかった
次に進みましょう。
そしてもし自分が先程のA B C ↑
全てのタイプにに対応できたら
いいと思いませんか?
また改めて…
追伸
「ダンスの世界は不公平」
はあるカンパニーのバレエマスターの言葉です。
私が次の日のスケジュールを考えながら
「あ~、これは不公平だわ。
1日の最後のリハーサルが
昨日と同じダンサーになってしまう。」
と言った所、口を半分開けてキョトンとされ
「何それ?ダンスに公平なんてないよ!」
「This is dance! Fairness doesn’t exist!!」
まぁ…
そうなんだけど…ね。
現実は厳しい〜。