続編です。
「周りとの調和を乱さない人」
大切だとお話ししました。
興味深いディレクターさんは
ダンサー達をすでに??万人見て
採用を決めてきたのです。
恐らく数多くのポイントを
見ていらっしゃる…
ダンサー達が
オーディションの数時間
良い顔をすることは
難しくない事は当然ご存知。
ですからしばらく
一緒に働いてみるのです。
数時間ではなく
数日でした
そこで自分も
そのダンサーに個人的に向き合い
リハーサルなども試みて…
最終的には
「Chemistry 」
(ケミストリー)
でした。
この言葉はよく
人間同士で何かが
上手く噛み合わない時に
使われます。
「何だかこの人とは気が合わない」
という感覚…ありますよね。
「嫌い」という感情とも
少し違います。
体の中のどこかで
違和感があり
「ちょっと違うなぁ」
と感じるみたいなものです。
この食材と
この食材はどうしても
食べ合わせが悪い…
とかと似ているかもしれません。
クロワッサンと
あじの干物
組み合わせ…微妙ですよね。
(あ、大丈夫ですか?
ヨーロッパに住めるかもしれません!)
話を戻します。
もうその段階になると
フィーリング以外の
何物でもないのです。
ドイツ語には
[ Bauchgefühl ]
(バオホゲフュール)
という言葉があります。
お腹のフィーリングという意味です。
感情よりも
感覚です。
ですから仕方ないのです。
ごめんなさい。
解決法ないのですが
芸術の世界…
そんなものです。
数学やプログラミングの
方式のような
解決法がないです。
でもこういう何とも
不公平に感じる決断に
ダンサーとして
1: どう考える
2: どう対応する
3: どう行動をする
のが良いかを別の機会にお話しします。
終わりにする前に、
少し内容とはズレますが…
1つお伝えしたいです。
オーディションで選ばれなくても
必ずしも自分の技術
技量、芸術性などが
足りていないわけでは
ないということ。
あなたの落ち度ではない
ことも多くあるんです。
選ばれない度に
自分のせいにしていたら
あっという間に精神的に
どん底までまっしぐら~~
…になってしまうリスクが
あります。
これは配役のキャスティングでも
同じことが言えます。
「そっか、何かが合わなかったんだな」
と次のチャンスに気持ちを合わせる。
選ばれなかった過去ではなくて
新しいチャンスがある
未来に目を向けて下さい。
クロワッサンに合うのは
「マーマレードかな~」
「クリームチーズ&フルーツでいくかな~」
と作戦をねっていく方が
「あじの干物はまずかったのかぁ」
と落ち込むより
ずっと意味があります(?!)
念のためもう一度
「あなたの落ち度ではない」
かもしれないので
未来に目を向けて
どんどん進みましょう。
No.3はこちら
写真:プラハ チェコ