目次
結果を左右するのは?
理不尽を絵に描いたようなダンサーの世界
オーディションもしかり…
仕事をとるのには
いうまでもなく実力は大事。
でももう1つ結果を大きく左右することがあります。
「運」です。
そしてこれは残念ながら
自分ではどうにもならない。
……なんだ…と言われそうですね。
確かにこの事実は自分の力では変えられないので
「受け入れましょう」
となると
ここで話は終わりになりそうですが(!)
ちょっとお付き合いいただければ…
運とタイミング
1つ大切なのはのは
運とタイミングはセットだと言うこと
『She/He was in the right place at the right moment』
彼女・彼は完璧なタイミングにそこにいた。
この一文はよく
オーディションなどの話題で使われるものです。
聞いた事ありますか?
そうなんです残念ながら
どんなに良いダンサーでも
タイミングが悪いと仕事がいただけなかったりします。
「運も才能のうち」
という言葉がありますが
個人的には共感できません。
さてこのタイミング
運と違ってある程度
自分で”つかむ”ことが可能です
運とタイミングの実例
バレエ団から
「あ~最後の契約、先週あげちゃったんんだよ。
もう一足早くオーディション来てくれたら良かったなぁ」と言われる
とか
ダイレクター:「先週ケガ人がでた、今すぐ来れる?」
自分:「いや、まだバレエ団に在籍しているので…今すぐは難しいです。」
そして次の年にちょっと良い反応をもらったカンパニーの
オーディションに行っても受からない。
去年自分に仕事をオファーしてくれた
同じダイレクターなのに…
タイミング逃しちゃった例ですね…
去年はタイミング良かったけど
今年はタイミング良くないんです。
あきらかに去年はバレエ団で「怪我人がでた」からダンサーを探していて、
タイミング良くそこにオーディションに行けた。
「まぁ、使えるか!」
と思われたんですね。
つまり…
ここで「はい!」と答えることができてバレエ団に入り
そのまま次の年も契約更新され…気づいたらそこで5年踊ってた。
となると…運もタイミングも良かった
→ これは返事次第なのがお分かりでしょうか?
「はい!」と答えるのは自分の決断です
きっかけが何でも入団してしまえば、結果オーライです。
入団できた事によりオーディションの一発勝負ではなく
時間をかけて自分の良さがアピールでき
デイレクターさんがきっと
「この子カンパニーにいても良いな」とか
「良いダンサーに育ったな」とか
「振り付け師の意図を良くつかめるダンサーだな」
と思ってくれたのです。
こうなればラッキーです。
それではせめてタイミングを逃さないようにできるようにはどうしたら?
若いダンサーさん達のお話を聞いているときに
考え方でコントロールできることがあるのではと思う事がよくあります。
次回お話しますね。
写真:スイス チューリッヒ オペラハウス