前回は感情表現はどうしたら?
で終わりました。
魅力のあるダンサーからは、何か伝わるものがある。
「心をひきつけて迷わす」という辞書の言葉もありました。
- 心をひきつけて迷わす
- 伝える力がある
- 感情表現ができる
これらをもっているダンサーさんは1枚も2枚も上手です。
さて「感情」ってどこからいらっしゃるんでしょ?
目次
感情?
感情って経験した事から生まれると思います。
本当に心底から「うれしい!」
と感じたことがない人には「喜び」の表現は難しいです。
そして「うれしい!」にも色々な種類がありますよね。
興奮する「うれしい!」
安堵する「うれしい!」
驚く「うれしい!」
まだまだありますが…
どういう時に「うれしい」と思ったか
思い出して、想像してみてください。
浮かんできましたか?
1人でニヤニヤしてます?
良かったです!
なんでもありです。
初めて家に可愛い子犬が来たときの感情でも
大好きなおばあちゃんが退院して来たときの感情も
テストで合格点が取れたときの感情も
彼が突然花束をくれたときの感情も
くじ引きで何か当たった時の感情も
経験?
シュミレーションがたくさん想像できた人は
今まできっと多くの「うれしい!」
を経験した人だと思います。
舞台人にとって色々な経験は大切な要素です。
ジゼル1幕の狂気のシーンを
狂うほどの経験をしたことがないダンサーが演じると
ガツンと心に響かない
心臓がもぎ取られる感じがしない
多くの経験をしないと
魅力のあるダンサーになるのは難しいです。
どうして?
前回お話ししました。
ダンサーは表現者。
覚えていますか?
感情の種類
例えば先程の
初めて家に可愛い子犬が来たときの嬉しい
テストで合格点が取れたときの嬉しい
は興奮かな?
大好きなおばあちゃんが退院して来たときの嬉しい
は安堵
彼が花束をくれたとき
くじ引きで何か当たったときの嬉しいは
驚き?
同じ感情の「嬉しい」にも色々ありますね。
その違いを表現できますか?
まずは言葉で表現できますか?
自分なりの言葉に置き換えてみてください。
色でもイメージでも良いです。
魅力のあるダンサーへのステップ
そんなところからスタートです。
先日「先生、どうしたらチャーミングな演技ができますか?」
と聞かれて「??????」と思いましたが
自分自身でチャーミングでありたいと感じた経験がない?!
若い可愛らしい彼女ですから
そんな事ないだろうと思いますが
意識した経験がないのかなと思います。
チャーミングでありたいと感じている自分と
向き合ったことがないのでしょう。
まとめ まず魅力のある「人」に
多くの経験をしてください。
多くを感じとってください。
そして自分の感情を見つめる
感情と向き合う時間を作り出すと良いです。
そして人間として
アーティストとして
成長してください。
「魅力」ある人になることが
「魅力」あるダンサーになる第一歩です。
そして長い人生「魅力」のある人間であり続けたいですね。
たまたま今回は「うれしい!」を題材にしましたが、
「悲しい」も「絶望」も人間を育てますから
必要です。
そのためには携帯見て同じ顔して
お地蔵さんみたいに
無表情で動かないのではダメです。
バレエばかり研究しているのもダメなんです。
魅力のある人にはなれません。
たくさん練習して
ピルエット10回できても
脚が高く上がっても
それができるダンサー達たくさんいますから
選ばれた人にはなれないと思いますよ。
特別な事は必要ないです。
外へ出て空を見る、今日の雲の形を見てみる。
カフェに座ったり、公園に行って人や動物を観察する。
友達と会って話をする。
散歩に行って今咲いている花を見てみる。
落ち葉を踏んでみる。
毎日の中で何かを感じ取って(インプット)
なんらかの形で表現してみてください(アウトプット)
写真:王宮 マドリッド スペイン